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【比較級】基礎的な英作文ができない子への指導法(前編)

比較級の英作文の教え方(前編)
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比較級の作り方(er や more のつけ方)は知っている。でも、いざ英作文に取り組むと、基礎的な文でつまずく——。

そういう中学生も多いのではないでしょうか。

では、英作文の段階でつまずくのは、なぜか?

この記事では、その原因を整理し、おすすめの教え方をシェアしたいと思います。

英語が苦手な子をサポートするときのヒントになれば嬉しいです。

比較級の文を作れない原因

比較級の作り方(er や more のつけ方)を知っていたとしても、比較級の英作文ができるとは限りません。そのおもな原因は2つ考えられます。

原因1. 何についての比較なのかがわからない

和文を見たとき、「何と何(誰と誰)を比べているのか」はわかる。でも「何について比べているのか」がパッとわからない。そういう子は英作文で苦戦してしまいます。

たとえば「私はミキよりも速く走ります」の場合、「(走る)速さ」について比べていますよね。それがわかっている子は「fast を比較級にすればいいんだな」と気づけます。

一方、和文を見たとき「何について比べているのか」を把握できない子は、どの単語を比較級にすればいいのか判断しづらいでしょう。

特に一般動詞を使う文の場合、和文を見ても「何についての比較か」がわかりにくいです。

何についての比較か?

そのため、英作文のハードルも高くなりがちです。

原因2. そもそも「ふつうの文」を作れない

比較級の文は、「ふつうの文」をベースにして作りますよね。

(ふつうの文)I run fast.

(比較級の文)I run faster than Miki.

ですが、そもそもベースとなる「ふつうの文」を作れない子もいます。次のような点でつまずくのです。

  • be動詞と一般動詞、どちらを使うのかがわからない。
  • fast や early といった副詞の位置がわからない。

このように「ふつうの文」の作り方がわからなければ、比較級の文を作るのは大変です。

教える順番が理解のカギ

比較級に限った話ではありませんが、比較の単元では、英作文は〈be動詞を使う文〉を取り上げたあと〈一般動詞の文〉に入るのがおすすめです。

というのも、〈be動詞を使う文〉の場合、和文を読んだとき「何について比べているのか」が見えやすいからです。

何についての比較か?

まずは〈be動詞を使う文〉にフォーカスし、「何についての比較か」を意識しながら文を作る。そして、そのあと一般動詞に進めば、文の作り方を理解しやすくなると思います。

比較級の英作文(be動詞を使う場合)

〈be動詞を使う文〉の教え方を見ていきましょう。

※〈一般動詞を使う文〉は後編で取り上げます。
【比較級】基礎的な英作文ができない子への指導法(後編)

英作文の下準備

英文の作り方に入る前に、下準備として次の2点を子どもにたずねます。

  • 誰と誰(何と何)を比べているのか
  • 何について比べているのか

〈教え方の例〉

「~よりも背が高い」という比較級を使った文(和文)

「私は母よりも背が高いです」

この文では、誰と誰を比べているかな?

「私」と「母」だよね。

では、「私」と「母」の何について比べている? どんなところを比べているのかな?

「背の高さ」「身長」だね。

「比べるポイント」は「背の高さ」

上のように、

  • 誰と誰(何と何)を比べているのか
  • 何について比べているのか

……をあらかじめ把握しておけば、英文を作りやすくなります。

3ステップ英作文

では、下準備を踏まえながら、英文の作り方に入りましょう。英語が苦手な子もついてきやすいように、作り方を3つのステップに分けますね。

【Step1】「誰々は〇〇です」という文を作る

「私は母よりも背が高いです」

まず、「~よりも」の部分を隠しておく。

次に、「誰々は〇〇です」の部分だけを英語にする。

私は背が高いです。
I am tall

【Step2】「比べるポイント」を比較級にする

〈比べるポイント〉は「背の高さ」。

「比べるポイント」は「背の高さ」

「母と比べて、もっと背が高い」という意味なので、〈比べるポイント〉の tall を比較級にする
I am taller

「比べるポイント」のtallを比較級tallerにする

【Step3】「~よりも」を付け足す

Step1で隠しておいた「母よりも」を英文に付け足す。
I am taller than my mother.


いきなり文全体を訳そうとすると、何が何やら……となりがちですよね。

でも、上のように3つのステップに分ければ、「何に注意して文を作ればいいか」が見えやすくなると思います。

まとめ

3ステップ英作文

【Step1】「誰々は〇〇です」という文を作る

【Step2】「比べるポイント」を比較級にする

【Step3】「~よりも」を付け足す

説明のあとは、be動詞の文を作る練習に取り組んでみてください。

次の文を英語にしなさい。

1. 私は弟よりも忙しいです。

2. 数学は英語よりも難しいです。

【解答】
1. I am busier than my brother.

2. Math is more difficult than English.

後編(一般動詞を使う場合)へ続く

今回の記事では、下の2つについてお伝えしました。

  • 比較級の英作文ができない原因
  • 比較級の英作文の指導法(be動詞を使う場合)

後編では、一般動詞を使った文の教え方をご紹介します。ぜひご覧ください。

【比較級】基礎的な英作文ができない子への指導法(後編)