英語で日記を書く宿題は、勉強が苦手な子にとってハードルが高いです。家庭教師や保護者の方も、「サポートしたいけど、どうすればいいのかわからない」と悩んだりしませんか?
そんな方のために、「英語日記は、なぜハードルが高いのか」「どうすれば子どもが書きやすくなるのか」についてお伝えします。お子さんをサポートするときの参考にしてみてください。
英語日記のハードルが高いワケ
子どもたちが英語日記に苦戦する原因は、3つ考えられます。
イメージがわかない
そもそも英語日記とは、どういうものか? そのイメージがわかないと書きようがありません。「最終的に何を目指しているのかナゾだけど、とりあえず書く」なんて、できませんよね。
これは料理を作るときと同じです。できあがりをイメージできないまま材料を切るのは、難しくありませんか?
料理も英語日記も、到達したいゴールがハッキリわかっていなければ、取り組めません。
文法や単語がわからない
日記を書くには、習った文法や単語を覚えておく必要があります。
ですが勉強が苦手な子の場合、基礎的な表現(「昼食を食べた」「音楽を聞いた」など)であっても覚えているとはかぎりません。そのため、なかなか英語日記を書けないのです。
ネタを考えるのが大変
日本語の日記でもそうですが、「日記に書くほどの出来事がない」と悩む子は少なくないでしょう。
また、「プライベートなこと(学校外での過ごし方)は人に話したくない」という子にとっても、日記の宿題は取り組みづらいと思います。
たとえ文法や単語を知っていたとしても、ネタを考えるのが障壁になり日記が書けない。そういう問題があるのです。
さて、ここまで「英語日記に苦戦する原因」を見てきました。
書きやすくするためのポイント3つ
では、英語日記を書きやすくするには、どうすればいいのか? そのポイントを3つご紹介します。お子さんをサポートするときの参考にしてみてください。
「出来事→感想」という流れで短く書く
日記には、その日の出来事を書き、出来事に対する感想などを付け加えます。
〈例〉
I made yakisoba. It was fun. I want to make it again.
(私は焼きそばを作りました。楽しかったです。また作りたいです。)
It was very cold, so I stayed home. I don’t like winter.
(とても寒かったので、家にいました。冬は好きではありません。)
このように、「出来事→感想」という流れで話を展開します。
子どもたちにも上のような例文を見せれば、英語日記のイメージをつかんでもらえるでしょう。「なんだ、このくらいシンプルでいいんだ」と、ホッとする子もいるはずです。
日本語に訳すと、拍子抜けするくらいシンプルで短い日記ですよね。でも慣れるまでは、このくらい短いものがオススメです。子どもが「ちょっと頑張れば書けるかも!」と思えるくらいの長さを目指したほうが、取り組もうという気になれますから。
「書きたいこと」より「書けること」を書く
ふつう、日記には自分が書きたいと思うことを書きますよね。
でも英語日記の場合、書きたいことを書こうとすると、行きづまることがあります。「書きたいことがあっても、英語での表現方法がわからない」ということがよく起こるからです。
たとえば、次の日記を英語で書くのは難しいと思いませんか?
「平泳ぎで100メートル泳げるようになりました。75メートルを過ぎたところで苦しくなり、もうダメだと思いました。ですが母の応援の言葉を思い出し、最後まで泳ぎ切りました。涙が出るほどうれしかったです。」
日本語としては特に難しいわけではありませんが、英語に訳すとなると大変ですよね。こういうケースでは、「書きたいこと」を書こうとして行きづまってしまいます。
そこで英語日記には「書きたいこと」より「書けること」を書く、と割り切ることも必要です。習った文法や単語を使って書けるような内容にするのです。
和英辞典で単語を調べるべき?
もちろん、「知らない単語を和英辞典で調べてから日記を書く」という方法もあります。ですが、勉強が苦手な子にはあまりオススメしません。和英辞典を使いこなすのは意外と難しいからです。
〈難しい理由〉
(1)和英辞典には、1つの日本語に対し複数の訳語が載っている。その中のどれを使えばいいのか、自分で判断しなければならない。
(2)辞典に載っている例文や表現を理解するには、英単語をたくさん知っておく必要がある。
(3)辞典で調べた英単語を使うとき、活用させないといけない場合がある(動詞を過去形にする、など)。
このように、和英辞典を使うのは結構難しいのです。勉強が苦手な子にとって和英辞典を使うのは、負荷が大きいように思います。
「書きたいこと」より「書けること」を優先したほうが、英語日記に取り組みやすくなるでしょう。
ストーリーを作るという手もアリ
英語日記の宿題には、事実を書くに越したことはありません。ですが、事実を書くことがストレスとなってしまう子もいるでしょう。たとえば、ネタを見つけるのが苦痛となる子や、プライベートなことを書きたくない子などです。
そういう子どもたちの場合、苦肉の策として「ストーリーを作る」という手もあります。「今日は〇〇した」という日記風のストーリーを書くのです。
英語日記の一番の目的は、「英文を書く練習をすること」です。それなのに、内容(ネタ)が原因で書くのがつらくなっては、本末転倒ですよね。「日記の宿題を提出しない」なんてことになるのも、もったいないです。
英語日記の宿題は、習った文法や単語を使ういい機会です。習ったことを思い出しながら、どんどん英文を書いてみる。それが大事だと思います。
ネタのアイデア
英語日記には、特別な出来事を書く必要はありません。毎日繰り返される出来事でもネタになりますよ。
〈ネタの例〉
(1) マンガ
〇〇(マンガのタイトル)を読みました。とてもワクワクしました。明日も読もうと思います。
(2) 手伝い
祖父が天ぷらを作りました。私が手伝いました。難しかったです。
(3) 目にしたこと
公園でネコを見かけました。とてもかわいかったです。私は動物が大好きです。
下のようなトピックも日記のネタになります。
宿題・勉強 / 食事 / 動画 / 好きな音楽 / お気に入りのアーティスト / 部活 / 買い物 / スポーツ
一日の出来事をいろいろ書く、というやり方もあります。
〈例〉
7時に起きました。午前中は英語の宿題をしました。難しかったです。昼食に焼きそばを食べました。午後は〇〇の動画を見ました。彼は、私の大好きなユーチューバーです。
日記に使える簡単な表現
英単語をあまり覚えていない子の場合、下のようなリストがあれば、英語日記に取り組みやすくなると思います。
出来事
●日記の内容に合わせて、( ) の単語を書きかえてください。
●文を書くときには、動詞の前に主語を付け加えてください。
(TWICE) の動画を見た
watched videos of (TWICE)
(BTS) を聞いた
listened to (BTS)
(弟) と一緒にゲームをした
played video games with (my brother)
(数学) の宿題をした
did my (math) homework
(サッカー) の練習があった
had (soccer) practice
昼食に (ピザ) を食べた
had (pizza) for lunch
(夕食) を作った
made (dinner)
公園で (ネコ) を見かけた
saw (a cat) in the park
(祖父) を手伝った
helped (my grandfather)
(7) 時に起きた
got up at (seven)
家にいた
stayed home
(イオン) に行った
went to (Aeon Mall)
(ノート) を買った
bought (a notebook)
感想・考え・説明
それは楽しかった。
It was fun.
それは難しかった。
It was difficult.
それは簡単だった。
It was easy.
それはおいしかった。
It was great.
それはワクワクした。
It was exciting.
楽しかった (楽しい時間を過ごした)。
I had fun. / I had a good time.
うれしかった。
I was happy.
疲れた。
I got tired.
また〇〇したいです。
I want to 〇〇 again.
(例)またそこに行きたいです。I want to go there again.
〇〇しようと思います。
I will 〇〇.
(例)明日は英語の宿題をしようと思います。I will do my English homework tomorrow.
午前中に
in the morning
午後に
in the afternoon
私の大好きなユーチューバー
my favorite YouTuber
私の大好きな K-pop グループ
my favorite K-pop group
英語日記を書きやすくするためのポイントは3つです。よかったらお試しください。
- 「出来事→感想」という流れで短く書く
- 「書きたいこと」より「書けること」を書く
- ストーリーを作るという手もアリ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。