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中1英語|疑問詞の教え方④Where do ~?とWhere is ~?などの使い分け

Where do ~?とWhere is ~?の使い分け
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「疑問詞の教え方シリーズ」(全6回)の第4回へ、ようこそ!

このシリーズでは「英語が苦手な子に、疑問詞をわかりやすく教えたい!」という方のために、教え方のコツをご紹介しています。

メモ

この記事は「疑問詞の教え方シリーズ」の第4回です。先に第1回をご覧になれば、今回の内容がよりわかりやすくなるかと思います。

第1回 子どもがつまずく原因と対策

第2回 疑問詞の後ろにdo, doesが来るパターン

第3回 疑問詞の後ろにbe動詞が来るパターン

第4回 Where do ~?とWhere is ~?などの使い分け(この記事)

第5回 What time ~?やHow many ~?など

第6回 疑問詞を使った疑問文への答え方

今回のトピックは、〈Where do ~?〉と〈Where is ~?〉などの使い分けです。疑問詞の後ろに〈do, doesが来るパターン〉と〈be動詞が来るパターン〉の使い分けですね。

英語が苦手な子に教えるとき、参考にしてみてください。

「違いを忘れている」という前提で教える

シリーズ第2回では、疑問詞の後ろに〈do, doesが来るパターン〉を取り上げました。続いて第3回では、〈be動詞が来るパターン〉に取り組みました。

2つのパターンの違いについては、〈be動詞が来るパターン〉を教える際、すでに子どもたちに説明しましたね(第3回の Step 2)。

ですが今回、使い分けの練習をするにあたり、2つのパターンの違いを改めて説明しておくことをおすすめします。

「また説明するの!? そんな時間はないのに……」

ため息をつく男性と女性

……と思われたかもしれません。ですが「急がば回れ」です。時間をかける価値は大いにあります。

というのも、子どもは〈Where is ~?〉といったbe動詞を使う文の練習に専念するうちに、〈Where do ~?〉との違いを忘れてしまいがちだからです。

最初のうちは〈Where is ~?〉の文を作るのだけでも大変! 〈Where do ~?〉との違いを意識できなくてもムリはありません。

納得する男性と女性

というわけで、「2つの違いを子どもが忘れている」という前提で授業を進めましょう。

2つのパターンの文をそれぞれ作れるようになった時点で、あらためて違いを説明しておく、というわけです。

使い分け方の説明

下の2つの使い分け方を子どもたちに説明しましょう。

●疑問詞の後ろに do が来るパターン
(例) Where do you live?

●疑問詞の後ろに be動詞が来るパターン
(例) Where is the library?

補足

中学1年の1学期に習う疑問詞の単元では、〈疑問詞 + do ~?〉という文の主語は基本的に you です。このセクションでも、一般動詞を使う文では主語を you に限定して話を進めていきます。

you 以外の主語を使った文は、のちほど「すでに3単現の s を習った子には……」のセクションで取り上げます。


〈教え方の例〉

疑問詞を使った疑問文は、大きく分けて2つのパターンがあったね。それを復習しよう。

1つ目は下のような形をしていた。

〈疑問詞 + do you〉で始まる疑問文

(例) Where do you live?

2つ目は下のような形だったね。

〈疑問詞 + be動詞〉で始まる疑問文

(例) Where is the library?

では、どうやって2つの形を使い分けるのか? どちらを使うか判断するには、「一般動詞を使うかどうか」を考える

一般動詞とは、動作(動き)を表す言葉だよ。play, study, run などだね。動作はないけれど live や have も一般動詞に含まれる。

使い分けの例1

あなたは YouTube で何を見ますか。
→ 「見る」を英語にするには、一般動詞の watch を使う

このように一般動詞を使う場合は、〈疑問詞 do you 一般動詞?〉という形を選ぼう。

〈疑問詞+do you〉で始まる疑問文

あなたは YouTube で何を見ますか。
What do you watch on YouTube?

使い分けの例2

あの少年は誰ですか。
→ この文では、「食べる」や「走る」といった動作の話はしていない。つまり、一般動詞は使わない、ということになる。

このように一般動詞を使わない場合は、疑問詞の後ろに be動詞を置こう。

〈疑問詞 + be動詞〉で始まる疑問文

あの少年は誰ですか。
Who is that boy?

ここまで見てきたように、2つのパターンを使い分けるには、「文の中で一般動詞を使うかどうか」を考えることが大事なんだ。


上のように「文の中で一般動詞を使うかどうか」を考える、と教えてみてください。そうすれば、子どもたちも「どこに注目すべきか」「何を基準にして判断するのか」が見えやすくなるでしょう。

日本語と同じ意味になるように、下線部に適切な語を入れなさい。

1. あなたは朝食に何を食べますか。
_ _ you eat for breakfast?

2. あなたのお兄さんはどこですか。
_ _ your brother?

3. 彼らは誰ですか。
_ _ they?

4. あなたはどうやって学校へ来ますか。
_ _ you come to school?

5. あなたのお気に入りのユーチューバーは誰ですか。
_ _ your favorite YouTuber?

【解答】
1. What do you eat for breakfast?
2. Where is your brother?
3. Who are they?
4. How do you come to school?
5. Who is your favorite YouTuber?

すでに3単現のsを習った子には……

上のセクションでは、疑問詞の後ろに〈do が来るパターン〉と〈be動詞が来るパターン〉を取り上げました。

すでに3単現の s を習っている子の場合、do/does の使い分け方も復習しておきましょう。

使い分け方は、シリーズ第2回の後半で取り上げましたが、もう一度、子どもたちに説明しておくことをおすすめします。


〈説明の例〉

一般動詞を使う文の場合、〈疑問詞 do you 一般動詞?〉という形を使うんだったね。

あなたはどこに住んでいますか。
Where do you live?

もし主語が「あなたは」ではなく「彼らは」「エリは」だったら、次のような文になるよ。

彼らはどこに住んでいますか。
Where do they live?

エリはどこに住んでいますか。
Where does Eri live?

主語によって、do と does を使い分けるんだったね。主語が「I・you 以外で単数」の場合は does を使おう。

ここまでをまとめると、次のような形になるよ。

〈疑問詞+do,does〉で始まる疑問文

説明のあとは下の2つを使い分ける練習に戻り、問題に取り組んでみてくださいね。

●疑問詞の後ろに do, does が来るパターン
●疑問詞の後ろに be動詞が来るパターン

日本語と同じ意味になるように、下線部に適切な語を入れなさい。

1. ケンは週末に何を勉強しますか。
_ _ Ken study on weekends?

2. あなたのお姉さんは元気ですか(お姉さんの調子はどうですか)。
_ _ your sister?

3. 彼らはいつサッカーを練習しますか。
_ _ they practice soccer?

4. 森さんはどこに住んでいますか。
_ _ Mr. Mori live?

5. 生徒たちはどこですか(どこにいますか)。
_ _ the students?

【解答】
1. What does Ken study on weekends?
2. How is your sister?
3. When do they practice soccer?
4. Where does Mr. Mori live?
5. Where are the students?

まとめ

この記事では、疑問詞の後ろに〈do, does が来るパターン〉と〈be動詞が来るパターン〉の使い分け方を取り上げました。

使い分け方を教えるときは、下の点をハッキリ示すのがポイントです。

2つのパターンのどちらを使うか判断するには、文の中で「一般動詞を使うかどうか」を考える

ぜひ実践してみてくださいね。

次回のトピックは〈What time ~?〉や〈How many ~?〉などの教え方です。下の記事でまたお会いしましょう。

疑問詞の教え方⑤〈What time ~?〉〈How many ~?〉など